
こんにちは、藍嶋しおです!
本格的な冬が訪れ、カイロが手放せなくなる季節になりましたが、みなさん体調は崩されていませんか?
そんな寒い冬を楽しく、わくわくしながら過ごせたらいいですよね? さあさあ、そんな時は色を楽しんでみませんか?
今回は身近に潜む美しい色たちの話をしていきます!
この記事を読んで、好きな色、好きな色の名前をひとつでも見つけられたり、もしくは再認識してもらえたら嬉しいです!!!
冬に生きる色たち
みなさんは、冬といえばどんな色を思い浮かべますか?
空の青、雪の白、お正月らしい赤、などなど色々ありますよね。色だけにね(はい、ごめんなさい)。
さてさて、そこで今回は、冬によく見られる冬を生きる色を5つご紹介しようと思います!
百郡色( びゃくぐんいろ )

百郡色は、冬の朝〜昼にかけてよく見られ、とくに空や雪の影などに見られます。
この色は、冬の寒い朝に良く似合う、肺いっぱい吸い込みたいくらいに澄んでいる空気のような色です。そして吸い込むと鼻が少しツンとするような冷た〜い空気のような気がします。
この色の空をみるとついつい撮ってしまうし、ずっと眺めていたくなってしまいます(笑)。
とても爽やかで、見ていると気持ちがすっと軽くなるような気がしませんか?
私は、起きるのがおっくうな冬の朝に窓からこの色の空が見えると、少し起きようという気になります。百郡色は私を遅刻から守ってくれるヒーローです!(笑) いつもありがとう!!
みなさんも通学や通勤、朝のゴミ出し、散歩に行くために外に出たときにはこの百郡色を探してみてください。見つけられたら1日を気持ちよく始められるのではないでしょうか!!
青白橡( あおしろつるばみ )

青白橡は百郡色と同様に朝〜昼によく見られます。冬の朝、部屋に差し込んでくる光はこの色のようなイメージがあります。
とても心安らぐ色で朝にぴったりだなと思います。とっても素敵な色ですよね!
私の住んでいるところではあまり冬に植物が見られない分、緑色に出会えるととても嬉しくなります。春が近づいてきている気がしてなんだかわくわくするのです!!
部屋に差し込んでくる光もそうですが、その部屋の中にできる影もこの色のような気がしています。(もしかして私だけ...…?)
たとえ寝ぼけて目が半開きのままであっても、髪が重力を無視していたとしても、この色の影を見つけるといつもカメラを構えてしまいます。それくらい好きです!
ところがどっこい、逆に部屋の中以外であまり見かけたことがないので、もしどこかで青白橡を見つけたら私に教えてください!!! ね!! お願いします!!
雪色( せっしょく )

雪色はその名の通り雪のような色で、冬であればどの時間帯であっても見つけられます。
この色、一見真っ白に見えますが、少し灰がかっています。これが雪色の魅力。光加減でいろいろな色になる雪のように、真っ白ではないことがまたいいのです! リアリティバンザイ!
雪色と言うだけあって、この色が入ることで一気に冬感が増すような気がしませんか?
ところが、雪色だけだとどうしても淡すぎて霞んでしまいますよね。
そこで、ほかの色とのコントラストを意識して写真を撮ると、雪色の魅力を最大限引き出した写真に仕上がります!
暗めの色と合わせてみたり、あえて淡い色を入れて雪色に溶け込ませてみたりするなど、工夫次第で、いろいろな表現ができるのではないでしょうか...…!
黄櫨染( こうろぜん )

黄櫨染は、昔から太陽を象徴する色として使われていたらしく、まさに太陽や光のある場所でよく見られます。
この色は、朝の太陽というより、夕方の太陽の色だなあと感じます。ふわっと広がる感じが、とても心温まりますよね。
個人的に、上の写真のような青とのグラデーションが格別に綺麗だなと思っていて。この組み合わせが大好きです!! ちなみに、私の写真にはよくこのグラデーションが登場してきます。
どうやら無意識に何度も何度も撮ってしまっているよう。無意識って怖いなあと思いました(笑)。
さらに、昔から神聖な色として扱われてきたようです。お正月や神社などの神聖な場所にもぴったりな色ですよね。
この色には、何かに包まれて守られているような安心感があるような気がします。
なんだかおばあちゃんの家みたいな安心感! この安心感大好きだ〜〜〜!
藍鼠( あいねず )

藍鼠は、時間帯によって見える色というわけではないのですが、冬の景色にとてもマッチする色だなあと感じたので紹介させてください!
私が好きな冬の被写体のひとつとして、新聞があります。その新聞が、とくに藍鼠だなあといつも思っていて。だって、渋い雰囲気にとってもぴったりじゃないですか?? かわいくないですか??
この色は少し暗めなので、先ほどご紹介した雪色などの白系との相性がバツグンです!
みなさんお気づきかもしれませんが、藍鼠の「藍」って藍嶋しおの「藍」と同じなんですよ!! その親近感もあってか、個人的にとっても好きな色です!!
とても落ち着く、大人っぽい色ですよね。
「藍鼠が似合う大人になりてぇぇぇ!」といつも思ってます。ガキです。
冬の襲(かさね)
襲の色目 - 平安時代から始まった、女性の重ね着の配色のこと。季節によって配色を変え、楽しまれた。当時の絹はとても薄かったため裏地の色が表に透け、美しい色調が現れる。
松の雪

突然ですが、みなさんはこの組み合わせからどんなことを連想しますか??
私は色の組み合わせと名前から、お正月の松の飾りに雪が積もった様子を表現しているのではないかと思いました。
雪の下

この雪の下の組み合わせは、だんだんと春が近づいてきた、冬の終わりみたいだなあと思いました! ほかにも、「早咲きの桜に雪が積もったのかな?」なんてことも考えてしまいました。
このような色の組み合わせはもちろん、襲の色目の名前からもいろいろな想像ができるのが楽しいですよね!
昔の人々が自然を大切にし、そして、その自然の色を生活に取り入れようとしていたことが、改めてとても素敵だと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
ここで紹介した色の中で、気に入った色や名前はありましたか?
今回は冬の色を紹介しましたが、もちろんほかの季節にもそんな色がたくさんあります。
私は、四季があることで日本人の色に対しての感覚が磨かれたのではないかと思いました。
みなさんの見ている景色にも、素敵な色たちがきっといます! ぜひ探してみてください!
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キーワード
- #季語と写真