
こんにちは、藍嶋しおです!
だんだんと暖かくなってきて、日差しが気持ちいい季節になりました。私は今朝も三度寝してしまいました……(笑)。
新生活が始まり、まだまだ不安なことも、もちろん楽しみなことも多くありますよね。
そこで今回はそんな不安を吹っ飛ばし、春を楽しく過ごすために知っておきたい、被写体や写真を撮る時のポイント、そして美しい春の季語たちを詰め込みました!
春は「光と影」を味方につける!
春の光って、とっても気持ちが良くて浴びるだけで元気がでますよね。また、光のすぐそばには柔らかな影も寄り添っています。
そんな当たり前にある「光と影」のコンビを、春だからこそ味方につけられたら、もっと写真を楽しめると思いませんか??
そこで私は光と影をたっぷり活かすための被写体として「植物」をおすすめします。なぜかというと、日常的に出会える上にいろいろな表情を撮れるから。そして春に咲く植物は季節感が満点だからです!
それでは、植物で光と影をどう味方につけるのかをお話していきますね。
まずはこの桜。バックに光を置くことで花自体が光に包まれるので、やわらかい雰囲気の写真になります! 前向きで明るい印象になって春らしい!
日頃から写真を撮る方なら、すでに無意識で取り入れていることも多いのではないでしょうか。それくらいとても簡単な方法なので、いますぐにでも取り入れることができると思います!
植物は花だけではありませんよね。春らしいといえば、つくしを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか!
つくしも光をバックに入れるだけで、慎ましさを感じられますよね。穏やかな春を届ける存在になってくれます!
たとえば1本のつくしがポツリと画面にあるとさりげない「春の訪れ」を感じられますし、たくさんのつくしが画面いっぱいにあれば「春真っ盛り!」の雰囲気になります。
他にも、いろいろなアングルから撮っても楽しめると思います!
いつも見落としがちなつくしも、画に入れる本数や撮り方次第でいろいろな表現ができるんです!! おもしろい!!
また、普段は光に目を向けることが多いと思いますが、影には光とはまた違う魅力があるように感じます。なんというか、静かだけど芯の通った魅力というか。
そこで今度は光ではなく、影に注目してみましょう!
私が最初に思い浮かべた植物の影は、木漏れ日でした。地面の木漏れ日だけを撮ってももちろんいいですが、散った桜の花びらと合わせて撮っても◎
そして形の可愛い影を見つけた時には、ピントを影自体に合わせて、メインの被写体として撮るのもとてもおすすめ。
加えて、手前に花を置いてぼかすと遠近感のある写真になり、いつもとはひと味違う写真になります!!!
影ってかわいいですよね。ちなみに私は、花と人間の影が好きです。みなさんはなんの影がすきですか?
このように、有名コンビの光と影を意識的に取り入れることで、いつもより少しステップアップした写真が撮れるのではないでしょうか。
「お、この写真いいな」と思ったことがあればぜひ試してみてください〜!
美しい「春」の季語たち
日本語には、独特の言葉、比喩、表現などがありますよね。四季のある日本だからこそ生まれた季語はその独特な言葉たちのひとつです。季節の訪れを感じられる表現で、美しいものばかりなんです!
そこで今回は、「春の季語」を5つご紹介します!
朝惑い( あさまどい )
朝惑い - 朝から眠たいこと。
春って、どうしてずっと眠いんですかね?
ポカポカしていて気持ちいいからなのかもしれませんが、それだけではないような気もしています。
「春眠暁を覚えず」というように、夜が明けてもずっと眠っていたい……! これはきっと魔力だ……!
そんな睡魔が続く最近の日々の中で、ひとつ気がついたことがあります。
それは「写真撮りたい……でも布団から出たくない……」なんてときは、布団の上で写真を撮ってしまえばいいということ。
先ほど話した光と影も撮れますし、布団の上では手足が最高の被写体になってくれるんです! これがまた絵になる!
そうして夢中で写真を撮っているといつの間にか目も覚めてきます。写真も撮れるし、眠気もどこかに飛んでいくなんて、まさに一石二鳥ですね!
私は「春=眠い」のイメージが強くかったので、春という字が入っていなくても朝惑いはドンピシャな春の季語だなあと感じました。
春光( しゅんこう )
春光 - 春の景色や、春の日差しのこと。
みなさんはこの季語を見たとき、どんな意味を想像しましたか?
「春の光のことかなぁ」と思った方がきっと多いですよね。わかる! 私もそう思いました!
もちろん言葉の通り「春の光」の意味もあるのですが、春の景色という意味もあるんです。ビックリですよね。
なんでだろうと考えてみると……春の景色ってたしかに「光みたいにキラキラしていて眩しいからかなぁ」と思いました。
もし昔の人が、本当にそんな風に考えて「春光」って言葉を作ったのだとしたら、脳みそが素敵すぎますね?? さてはロマンチストだな??
私もそんなロマンチストになった気分で、今年の春はたくさんの春光を浴びて、たくさんの春光を写真に収めています!!
花の雨( はなのあめ )
花の雨 - 桜の花に降りそそぐ雨。また、桜の花が散った様子のこと。
春って意外と雨の日が多いですよね。
だからこそ、この季語の美しさは現代でも存分に味わうことができるんです! というか、味わってほしいんです!!!
晴れの日の桜は文句なしに素敵ですが、雨の日の桜も負けてはいませんよ。
「雨の日の桜なんて、曇っているし傘が邪魔だし濡れるし……」と思っている方が多いと思います。でも、その鬱陶しさは活かし方次第で美しさに変わってくれるんです!
たとえば、雨の日の必需品のビニール傘は、桜に近づけるだけで綺麗な桜柄の傘に大変身してしまうんです。とっても可愛いんですそれが……。
傘は雨の日感をより強めてくれるアイテムなので、撮影の小道具としてぜひ取り入れてみてください!
そして、雨に濡れた桜はいつもと違う、少し色っぽい顔を見せてくれます。水も滴るいい桜〜〜!
春うらら( はるうらら )
春うらら - 春の空が晴れて、日が柔らかくのどかに照っている様子のこと。
この季語は、春が気持ちいいと感じるいくつかの要素を、一言でまとめてくれたものです。
春の気持ちのいい要素といえば「晴れ」「雲ひとつない青空」「柔らかい日差し」などがありますよね。それをぜ〜〜〜んぶひっくるめて春うららなんです!
私だけかもしれませんが、なんだかもう聞いただけでポカポカしてしまいます(笑)。
春うららから連想される写真を選んでみたら、意識していなくても雲ひとつない真っ青な空やふわふわっとした柔らかな日差しを写したものばかりでした。
私は「うらら」と聞くとぽかぽか〜〜なイメージが自然と頭に浮かんできたので、選んだのもそれを再現したような写真ばかり。感覚っておもしろいですね!
春、外に出て気持ちがいいなぁと思ったときは、ぜひ「春うらら〜〜〜!」と叫んでみてください! それか、春うららと聞いて思いつくあの歌を歌ってみてもいいかもしれません。
「自分は春の中にいる」ことが言葉を発することで感じられるはずです。
風薫る( かぜかおる )
風薫る - 初夏の若葉の間を、爽やかに風が吹き渡ること。
突然ですが、みなさんは風の匂いで季節を感じる派ですか??
私は感じる派です! 春から夏に変わる匂いなんかをくんくん嗅ぎ分けるのが好きな人です(笑)。
さて、風薫るは「風が若葉の間を吹き渡り、緑の匂いが薫ること」を表現した季語。
私は、春の風の匂いを、緑と土の匂いだと思っています。
どうやら、昔の人も私と同じように、風で春を感じていたみたい。なんだかとっても嬉しいです。
ちなみに、私は四季の風の中でも、春の風がダントツで好きです。土の匂いを嗅ぐと無性にピクニックに行きたくなってしまいます……(笑)。
季語を知る上で嬉しいのは、昔に美しいとされて季語になったものたちを、今もなお美しいと知れること。今回、その美しさを少しでも感じてもらえていたら嬉しいです。
春の季語はまだまだたくさんあるので、興味のある方は調べてみてくださいね!
春になり新しい環境の中に置かれると、気になるものや撮りたいものと多く出会うと思います。そんなときは、ぜひ初めに話した光と影を意識して撮ってみてください〜!
それでは、この記事を読んでくださったみなさまの毎日に、ほんの少しの彩りがプラスされますように。
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キーワード
- #季語と写真