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写真通信 2019.06.14

-#季語と写真-梅雨の日の「じめじめ」にだって「わくわく」したい。

こんにちは、藍嶋しおです。

いきなりですが、梅雨ですね。梅雨という文字を見た瞬間ため息をついた方いませんか? いますよね?

今回はそんな方にこそ読んでほしい記事を。梅雨が憂鬱な方は、きっとじめじめした鬱陶しさが嫌いなんじゃないでしょうか。

……ということは、梅雨や雨の日の鬱陶しさを愛おしく感じられるようになればこっちのもんじゃ!!

アップ紫陽花

はとぽっぽ

さあ、それでは早速こっちのもんにしてしまいましょう!

雨の日に狙うべき被写体!

雨が降っていると、外に出れば靴も服も大切なカメラも濡れてしまいそうだし、外に出る以前に頭がぼーっとして何もしたくなくなりますよね。

そんなみなさんに、雨の日のおすすめの被写体とその撮り方などを紹介していこうと思います!

外に出たらこれを狙え!

まず、外に出たら紫陽花を探してみましょう!

歩いていればちらほら咲いているのが見えると思います。もし見つからなければ、ネットで調べてみたり、近所の方々や友達から情報収集してみてください。

お気に入りのスポットが見つかれば、雨の日のわくわくが増えて雨じゃなくても立ち寄ってみたくなりますよね。

ノーマル紫陽花

カメラで近づいて撮ろうとしても「単焦点レンズだとピントが合わない!」っていうことがあると思います。私も実際そうです(笑)。

そんなときは、スマホの出番です!

下の2枚は、iPhoneで撮ったものなのですが、スマホだとぐぐっと近づいてもピントを合わせられるので、1枚目のようにアップの写真でも綺麗に撮れます。そして、2枚目のようにたくさんの紫陽花を写真に収めたいときにも役立ちます。

スマホのカメラは基本的に広角なので、わざわざ遠くから撮らなくても画面いっぱい紫陽花を入れることができます!

紫陽花アップ

母と紫陽花

次にです。

雨が降っていれば必ず傘を差しますよね? 差さないのは、びしょびしょになるのが好きな人かカエルかくらいですよね。カメラを持っていくならなおさら必要になるアイテムです。

そんな雨の日の必需品を被写体にしてしてしまえばいいのです! しかも雨の日らしさを出してくれる優秀なアイテムなのです!

傘アップ

上の写真のように骨の付け根にピントを合わせて撮ってみると、キラキラした水滴が玉ボケします。

下の写真のように全体を撮っても、傘というモチーフが雨らしさを演出してくれます。

関連記事:キラキラ写真を撮ろう!!玉ボケを簡単に撮影する3つのコツ!

ちなみに、私は、ビニール傘をおすすめします!

ビニール傘だと、透明で景色を邪魔することがないので、どんな場面でも使えます。透かす景色によって何色にでも何柄にでもなってくれるのが面白いですよね。

ひっくり返し傘

そして今度は水滴探しです!

雨が降っていれば必ず存在し、とても探しやすいのに綺麗!な完璧な被写体なので、「この水滴かわいい!」とときめいたら、とりあえず撮ってみましょう。そこから水滴ライフは始まります。水滴たちはいたる所にいるので、たくさん撮ることができますよ。

げじげじしたやつと手

たとえば、今にも落ちそうなしずくを撮るのもいいですし、なかなか難しいですが雨のしずくが落ちる瞬間を狙うのも楽しいです。

梅雨の時期に、いちばん水滴がいきいきしているなと感じたのは、植物たちの上で寝転んでいるときです。からだを緑にしたり、赤にしたり、黄色にしたりおめかしして楽しんでいるのがかわいいですよね(笑)。

水滴は、色んなところにいるからこそたくさんの表情を見せてくれます。その表情一つひとつをぜひ狙ってみてください!

緑水滴

こんな素敵な被写体たちが、梅雨には潜んでいるのです! それなのに外に出ないなんて勿体無くないですか? 「雨だから行かない」ではなく「雨だから行く」に頭を切り替えましょう!

実は室内もおすすめ!

さきほどまで外にある被写体の魅力をずらずらと語ってきましたが、外じゃなくても撮れるものってたくさんありますよね。「さっきまで散々外に出ろって言ってきたくせに……」と思っている方もいるかと思いますが、聞いてください(笑)。

雨やくもりの日の光は、晴れの日の光よりソフトで柔らかいので、ものを撮るのに最適なんです。

ニコニコオムライス

とくに食べ物が最適。晴れの日の光よりもその食べ物本来の色味を出しやすく、とてもおいしそうに撮れるのでおすすめです。

私はオムライスが大好きで、作ってもらったときには必ず顔を描いて写真を撮ってしまいます。

笑った顔、悲しい顔、怒った顔、いろいろバリエーションがあります。この赤青黄の信号機カラーが可愛いと思いませんか?! あ、すみませんオムライス愛はこの辺にしときます。

またきっといつかオムライスの記事書きます(ね? 書かせてくれますよね? 編集部さん?)。

ひまわりとうきび



美しい「梅雨」の季語たち

みなさんもいくつか知っているのではないかと思いますが、日本には美しい言葉がたくさんありますよね。

今回ではその中でも梅雨の季語を5つご紹介しようと思います。

青梅雨( あおつゆ )

青梅雨 ー 植物や木々の葉に降る雨。

青葉水滴

植物たちは梅雨に入ると、梅雨入り前とはまた違った姿を見せてくれます。

太陽の光に照らされ木漏れ日がきらきらしていたはずが、今度は雨のしずくがきらきらし始めます。この2つのきらきらは、草木の表情をガラッと変えてくれるのです。

ちょっと憂鬱な雨模様の中ふと外に足を運ぶと、草木はシャワーを浴びたように気持ちよさそうにしています。そんな様子が私は好きです。

ちなみに、それを見ると私はなんだかシャワーを浴びたくなります。そして雨に負けじと、自分のからだや葉に溜め込んだ雨粒を落としたり、元気なこどもたちに負けじと、葉はいきいきとしていてこっちも負けてられんなと思います。

「濡れるし……じめじめだし……」とそんな理由で外に出ていないなんてもったいないくらいに、外にはきらきらした世界が待っていたのです! そんな彼らの様子を見に行くことも、雨の日の楽しみリストに入れてみてくださいね。

白花に水滴

私雨( わたくしあめ )

私雨 一 ある限られた地域に不意に降るにわか雨。

この言葉を初めて見つけたとき、私は「雨? 私の雨? なんだそれ?」って思いました。でも、意味を調べてみると、とても納得して、それと同時にずきゅんとときめきました(笑)。

もしかしたらこの雨は私の周りだけに降っている特別な雨なんじゃないか、もしかしたら天の神様が私に意地悪しているんじゃないか、そんなことをこの言葉から想像してしまいました。

そんな「にわか雨」という言葉でも表せそうな言葉に「私雨」と名前を付けてしまう日本人の言葉の扱い方が大好きです。

ただ降っている雨でも「もしかしたら」を考えてみると、想像が膨らんでそれだけで楽しいし、何か知らない言葉があったときには、調べる前に自分で予想してみるのも楽しいですよね。

雨の滴る階段

五月雨( さみだれ )

五月雨 一 陰暦5月頃に降る長雨。梅雨。

くもりガラスに手

梅雨のもうひとつの言い方が五月雨なのですが、五月雨という言葉を見ると、五月病が頭に浮かんでしまいます。浮かびませんか?

そのせいか「五月雨」は「梅雨」よりも憂鬱な気持ちや、だるい、眠い感じが強く出ている気がします。

私は、だるいなぁとか眠いなぁってときにはまず窓を開けます。窓のひんやりさが心地よいからです。

外の風の音や温度が肌や耳に触れると、憂鬱な気持ちがふわりと風に乗って飛んでいくような気がしてとても好きです。

みなさんにも、それぞれの気分転換の方法がありますよね。梅雨は気持ちが沈みがちなので、こんなときにこそ自分に合った気分転換の方法を見つけ直してみるのもいいかもしれません。

1つ紫陽花

梅雨晴れ( つゆばれ )

梅雨晴れ 一 梅雨の期間中の一時的な晴れ間。

ムスカリの日光浴

だらだらと続く梅雨の中で、ときどき太陽が顔を出すと、植物たちは花や葉を目いっぱい広げて太陽の光を全力で浴びます。

かなり長い間部屋干しされていた洗濯物たちも、太陽に当たれば少し夏の匂いになります。そして私も、太陽を全力で抱きしめたくなります。

私の知り合いの方で、とてもアクティブな方がいます。その方は、梅雨の間のほんの少しの晴れ間を見逃しません! 「晴れ間がくる!」と思えば、洗濯物を干したり、梅干しを干したり、とにかく有効活用するのです!

「あ、雨だ。あ、晴れだ」で終わらせるのではなく、その時々で「雨ならこうする! 晴れならこうする!」を頭に入れておくだけでも充実した1日が過ごせるのではないでしょうか。

紫陽花アップ

雲の峰( くものみね )

雲の峰 一 山の峰のようにそそり立っている雲。

梅雨が明けるとじめじめからやっと解放され、じめじめが終わったかと思うと一気に夏の空気と温度にシフトチェンジされます。ほんとに突然ですよね。

夏といえば、かき氷、花火、プールなどなどいろいろあると思いますが、私はその中でもやっぱり「入道雲」が夏らしいなと思います。

「雲の峰」は入道雲の別の言い方なのですが、雲が山のようになっている様子を「雲の峰」と表してしまうとは。日本人、ほんと好き。

「私雨」もそうですが、ほかの簡単な言葉でも表せるような言葉を、あえて他のものに例えて言葉にして表してしまうところが、日本語の美しさに繋がっているんだと思います。

私も暇なときに、窓から見える風景に名前を付けることがありますが、やっぱり昔の人の想像力には負けてしまいます。でも、自分で作った言葉はいつまでも覚えているし大好きです!

夕焼け入道雲

ここでは、私がとくに好きな梅雨の季語をご紹介しましたが、梅雨の季語は他にもたくさんあります。「この記事を見てときめいた!」って方は検索してみたり本で調べたりしてもっと世界を広げてみてください。

雨の日の楽しみ方や、日本独特の美しい季語を少しでも知っているだけで、世界が変わる気がしませんか?

この記事を読んでくださったみなさまの毎日に、ほんの少しの彩りがプラスされますように。

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