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写真通信 2019.07.21

[おすすめフィルム]日常を、非日常に写し出す変わり種フィルム「アドックス カラーインプロージョン」

Original mao

こんにちは、maoです!

早くも夏が本気を出してきて焦っています。

梅雨は紫陽花、これからは海にスイカにラムネに……と、撮りたいものがたくさんあるのですが、なかなか行動に移せない。というか、暑さに勝てる気がしない!

外に出かけて写真を撮るのはもちろんですが、私は部屋から見える景色や外から入り込んできた光を撮るのも大好きです。

そこで今回は、たとえ外に出なくても、手に届く日常を非日常として写し出すことのできるフィルム「アドックス カラーインプロージョン」をご紹介します!

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インプロージョンの魅力は、なんといっても非日常感のある色味です。たとえば、この写真。

夕日といえば、普通は赤色だったりオレンジ色だったりの、暖色を想像しませんか? ところが、暖色だけではなく寒色も馴染みこんでいることがわかります。

このように、カラーインプロージョンは日常の色をガラッと変えて写してくれるフィルムなのです。

いつも通りの日常を残すのも楽しいですが、たまには非日常としての写真を残してみるのも良いもの。インプロージョンで得られる非日常感のある写真の魅力、たっぷりとお届けしていきます!

粒子感が強く、ざらついた質感が特徴の「カラーインプロージョン」

まずはカラーインプロージョンとはどんなフィルムなのかお話したいと思います。

カラーインプロージョンとは、現在は生産中止になってしまった変わり種フィルムです。発祥はドイツで、生産中止となった今でも人気を博しています。

カラーインプロージョンの最大の特徴は、カメラの感度設定によって、現像後の色味が変わること。冒頭の写真のように、少し不思議な写りをするんです。また、粒子感が強いため、全体的にザラついた質感の仕上がりです。

というのも、カラーインプロージョンはラチチュードの広いフィルムなのです(ちなみに、ラチチュードとは、フィルムの適性露光における許容範囲のこと)。

撮影した写真の露光量に差があったとしても、ラチチュードが広いフィルムを使用すれば、白飛びや黒つぶれなどが減らせるのです。

そして、今回ご紹介するカラーインプロージョンがカバーするISO感度は100〜400まで。露出を誤ってしまったなんて場合でも、綺麗に写ってくれます。

ちなみに、感度によってどのように色味が変わるのかというと……


  • ISO400で使用した場合、色は崩壊してペール色になり、粒子は非常にラフになる。

  • ISO200で使用した場合、赤はとても強くなり、他の色はグリーンがかるか青みがかる。

  • ISO100で使用した場合、70年代の夏のような色になる。粒状はISO400の場合に比べ、小さくなる。

とのことです(ロモグラフィーのオンラインショップより抜粋)。

ただ、言葉で説明するだけでは「実際にはどんな写真なの……?」と感じてしまうこともあるはずですよね。ということで、さっそくこのフィルムで撮った作例をご紹介していきます!



色と粒子にご注目!カラーインプロージョンの作例

さて、ここからはカラーインプロージョンの作例をご紹介します。ISO感度によって色合いが変わる様子や粒子感に注目してみてくださいね!

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▲左:ISO100、右:ISO400

まずは海の写真から。目で見る風景とも、いつもどおりの写真で残すのとも違う、全く新しい写真ができあがります。

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▲左: ISO100、右:ISO100

澄んだ空とも相性がいい! カラーインプロージョンで撮影すると、どんな景色も独特の粒子感と色合いを持ちながら、それでいてリアリティを残したように写ってくれます。

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▲左:ISO200、右:ISO200

いろいろな花が満開になる春に撮りました。自身の目で見るより赤色が濃く、印象的に写ってくれました! 絵画のようでお気に入りの写真です。

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▲左:ISO100、右:ISO100

こちらも春の写真! よく晴れた空と桜、階段に落ちる影に春らしさを感じてシャッターを切りました。

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▲左:ISO100、右:ISO200

眩しい緑の葉から透ける空といい、光が入る庭といい、夏らしさを感じませんか? インプロージョン、結構鮮明にその瞬間を切り撮れるんです。

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▲左:ISO200、右:ISO100

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▲左:ISO100、右:ISO400

この2枚では、カラーインプロージョンの色味の特徴が最大限に伝わるのではないでしょうか。同じ時間に同じ場所で撮っても、ISO感度を変えるだけでこんなにも差が出るんです。



カラーインプロージョンを楽しむ2つのポイント

色味の変化が大きく、ザラザラとした質感が魅力のカラーインプロージョン。そろそろ、撮影してみたいと思ってくださった方もいるのではないでしょうか。

ここからは、このフィルムを最大限楽しむための購入方法と撮影方法の話を少しだけ。

①高くてもったいない。それならハーフカメラで撮影してみる

冒頭でも説明した通り、このフィルムはすでに生産中止になっています。

人気のフィルムなので、今でもメルカリ、ヤフオク、フィルムを扱うネットショップなどで売られることはありますが、とにかく高い……。いつもは、1本1,200円程度で購入しています……。

ただ、高いお金を出してでも、このフィルムは買う価値があると思っています。主張の強いざらつきやISO感度を少し変えるだけでも大きく変わる色味は、他のフィルムでは味わうことができないからです。

そのかわり、そんな高価なフィルムを36枚で現像に出すのが惜しくて、私は毎回ハーフカメラを使って撮影しています。

ハーフカメラは被写界深度が深いため、フィルム一眼レフのように狙ったボケは作れないかもしれません。

ただ、作例でも見ていただいたように、2コマ並ぶとどことなく物語性を感じられるハーフカメラとカラーインプロージョンは相性が良いように感じます。

高いけれど撮影したいし、でも、もったいない……。そう感じたときは、ぜひハーフカメラで撮ってみてほしいです。

②ISO感度を変えて、色の変化を楽しみ尽くす

撮影するときにはとにかくISO感度をたくさんいじること! かなり大胆に色が変わるフィルムなので、ぜひともその特徴を感じてほしいです……!!

もしも、フィルムカメラを2台以上持っている方は、カラーインプロージョンを1台に、そしてノーマルなフィルムをもう1台にセットしてお散歩に出かけてみてください。撮影したそれぞれの写真を見比べるのも楽しいですよ!

ちなみに、カラーインプロージョンとお散歩したときの写真がこちら! 同じシーンの写真が2枚ずつ登場しますが、それぞれ同じ日に、カラーインプロージョンと通常のフィルムとで撮影したものです。色味の変化にご注目ください!

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▲ISO400

高校生のときの夏、よく訪れていた海で撮った2枚です! 海に反射する太陽と友達の影が眩しくて、撮った日のことを未だリアルに思い出せます。

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▲ISO200

旅行中、車窓から見えた夏の景色です。遠くに見える山や鉄塔、広がる田園風景にシャッターを切る手が止まりませんでした。

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▲ISO100

今年の夏、新しい街を散歩していたら見つけた桜並木。遠くまでずっと続く桜とそれに足を止めて眺める人たちがとても魅力的で、来年も来ようと決めました。

それぞれ同じ日に撮った写真ですが、こんなに色が変わるんです! 驚きですよね! 見比べるのが本当に楽しいので、2台持ち、全力で推します。

日常を切り取ってもよし、今回はあまり登場していないですが作品撮りをしてもよし。カラーインプロージョンは、何を撮っても特別感を得られること間違いなしのフィルムです。魅力は伝わりましたか?

購入には勇気がいりますが、暑い中毎日頑張っている自分へのご褒美にぜひ!

キーワード

  • フィルムカメラ
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