
こんにちは、フォトグラファー・物書きの古性のちです。
1年の半分を日本のどこか、もう半分を世界のどこかを旅しながら暮らしています。
旅先ではいつも、なるべくまだ発掘されていないスポットや、違う角度から写真を切り取れるよう心がけています(なので、なるべくInstagramは見ないようにしています)。
今回はそんな旅先での「わたし流フォトスポットの探し方・作り方」をお伝えしようと思います。
1:まずは自分の「好き」を徹底的に理解しておく
まず、フォトスポット探しに1番大事なのが自分の好きを理解しておくこと。せっかくときめく場所に出会っても、アンテナが反応せず通り過ぎてしまう確率が上がるからです。
自分は何にドキドキするのか。わくわくするのか。
日常的に、好きなものを集めるコラージュをノートに作ってみたり、定期的に書き出しをしながら、自分の「好き」を探す練習をしておくのがおすすめ!
ちなみに、わたしがときめくものは、ガラス瓶(と製品)と青いもの。ガラスがずらり並んでいたり、青い壁を見つけたりすると、すぐさま走っていってパシャパシャ夢中でシャッターを切ります。
トルコ・イスタンブールのマーケットで見つけた香水瓶達が魔女っ子か魔法使いになれそう感すごい…キラキラときめきすぎてこれはまじで片っ端から欲しい… pic.twitter.com/Gv5IPf7aJd
— 古性 のち (@nocci_84) August 20, 2019
これは、トルコを旅していて見つけた、ガラス瓶に詰まった香水たち。この子たちと出会えたのも、自分のときめくものをきちんと知っていたから、な気がしています。
実は、この香水たちが潜んでいたのは、しっかりとアンテナを張っていなければ、見逃してしまいそうな、小さなお店の片隅です。
自分自身の「好き」を知っていたからこそ見つけられた結果、多くの方がSNSの投稿に共感してくださり、旅人たちも足を運ぶスポットとなりました。
2:ガイドブックよりも地元の人に聞く
ガイドブックはいろいろな情報をくれるけれど、やっぱり自分だけの特別な場所は、自分の手で見つけたい。そんなときに頼りになるのが、地元の方が持っている情報です。
とはいえ、漠然とオススメを尋ねるだけでは、好みの情報になかなか出会えません。先ほどと同じように、自分の好きなものや撮りたいものが明確であればあるほど、素敵なものや場所に出会える気がしています。
たとえば「オススメの場所を知りませんか?」だと迷わせてしまうけれど、「青が好きなので、綺麗な青色がある場所に行きたいです」だとか。聞き方を少し変えるだけで、手元に集まる情報も変わります。
ちなみに、情報を集めるときにオススメなのは、自分が「このお店、好み!」と思った、お洒落なカフェの店員さんや、カメラを持って同じようにウロウロしている方に話しかけてみること。「ねえねえ」と勇気を持って話しかければ、そこから新しいカメラ仲間ができることも。
この方法で、わたしは、ガイドブックには載っていない、だけれど地元では人気の街に行けたり、外国人のフォトグラファー友達がたくさんできました。
3:ものではなく、色で捉えてみる
「もの」として捉えると何気ない道も「色」として捉えた瞬間に、特別なワンシーンに変わることがあります。
上の写真を例に挙げると「空と、家と、女の子」ではなく「青と、緑と、差し色は……?」と景色を変換することで「あ、ここに立ってもらったらオレンジが映えるなあ」と、風景をフォトスポットとして活用できます。
「ここに〇〇色があったらなあ……」と思ったときには、こんな風に手持ちアイテムを加えて、色を取り込むのもアリです。
【番外編】Pinterestを取り入れてみる
「これらの方法を試しても、いまいちピンとこない……」と、ついInstagramやガイドブックでフォトスポットを探してしまう方には、Pinterestの活用がおすすめです。
なぜなら、さまざまな国のフォトグラファーやアーティストたちが上げている、小物や時間帯にまでこだわり抜いたクリエイティビティ溢れる写真のアイディアを、シャワーのように浴びられるから。
わたし自身も「うわ、この場所って、この時間に撮ったらこんなに素敵なのか……!」と刺激を受け、前日訪れたフォトスポットなのに、次の日に早起きして撮影に再チャレンジしたことも。
呼吸をすることすら忘れてしまいそうな
— 古性 のち (@nocci_84) September 16, 2019
鮮やかなサマルカンドブルーに染められて pic.twitter.com/9FzshckJCV
おかげで、昼間とは全く違う雰囲気の写真に出会うことができたり。困ったときの、おすすめです。
わたしだけのフォトスポット探しで、写真がきっともっと楽しくなる
SNSがガイドブックで大人気のフォトスポットをなぞるのもワクワクするけれど、わたしだけの「特別なフォトスポット探し」は、もっともっと写真を楽しむためのポイントでもある気がしています。
ぜひ、次のおでかけでは、自分だけのフォトスポットを探して出かけてみてください。今回ご紹介した方法たちが、何かのお役に立てば嬉しいです。
使用したカメラ
FUJIFILM X-T3
キーワード
- フォトスポット
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