
満天の星空、皆さんは観たことがあるでしょうか?
僕は、新月の夜、無数に煌めく星空を観た時の心が洗われる感覚がとても大好きです。
そんな星空を綺麗に写真に残せたら、最高ですよね?
今回はそんな星空を、こだわって綺麗におもしろく残す方法をご紹介させていただきます。
1.星空撮影の条件
星空撮影で重要となるのは①天気と②場所です。
この2つが崩れるとどんなにいい夜空や機材でも星空をとることが難しくなってしまいます。
ではそれぞれどのように状す況を確認すればよいのでしょうか。
①天気
天気に関しては主に雲の動きと月の明るさを基準に判断することができます!
雲の動きは以下のサイトの「雨量・雲量」ページより、特定の時間を指定して確認することができます。
http://weather-gpv.info/
gpvにて雲がたくさんかかっている様子
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また、月の明るさは以下のアプリより確認できます。
例:満月の場合
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星空は「雲が少なく、かつ月があまり明るくない時」がベストタイミングです!
撮影する際にはぜひ意識してみてください。
また、上記を踏まえ日本気象協会が以下のページで星空指数という形で星空の見やすさを算出してくれているので、そちらもぜひ参考にしてみて下さい!
例:星空指数0の場合
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例えば、このような条件の日が最適です。
gpvで雲が少ないことが確認できる
新月
星空指数100
②場所
また、場所を探す際に参考になるのが光害マップです。
例えば、都心でも星が綺麗に見える場所!として紹介されているブログがありますね。
ただ、本当にいつでもそのように見えるのでしょうか。このように実際にどのくらい夜空が見えそうかをチェックする際に光害マップを利用します。
仮に、愛知県のこの辺りが気になっている場合、
光害Mapで比較
場所を探す一つの手段としておすすめなのは、このように気になる場所をGoogleMapで調べて、光害マップと照らし合わせることです。
気になる場所が緑のエリアにかかっていたら光による星空への影響が少ないということになります。
このフロートで場所を探せるようになったら怖いものなしですね!
必要なツール
2.いい写真にいいカメラが必要とは限らない
星空撮影のことで調べると、やれフルサイズだのやれ単焦点の明るいレンズだのとたくさんのワードが出てきますね。
でも必ずしも必要だとは限りません!必要なものは写真が撮れるカメラと小さくてもいいから三脚とカメラを愛する心くらいです…。なんてね。
一般的に星空撮影に必要とされている機材は
1.30秒程度露光できるカメラ
2.焦点距離が20mm-28mm程度のレンズ
3.三脚
の3つです。
参考までに、
使用している機材をご紹介します。
○カメラ
オリンパスのペンF
(同程度のクオリティの写真が撮れる安価なカメラではem10がおすすめです。)
○レンズ
パナソニック14mmF2.5にワイドコンバーターをかぶせたもの。
14mmF2.5
ワイドコンバーター
○三脚
velbonのEX-440N
このように、フルサイズカメラと比べて非常に安価なカメラでも十分に星空撮影を行うことができます。
3.撮影方法
F値と焦点距離とSS(シャッタースピード)のお話をします。
1.まずはお手元のカメラのモードを「M」に合わせてください。
Mモードにすることで、これからご説明するF値とSS(シャッタースピード)を全て自分で設定できるようになります。
2.フォーカスモードもAFからMFへと設定します。
MFに設定することで、普段はシャッターを半押しで合わせていたピントを手動で合わせることとなります。レンズには、フォーカスリングを一番左(または右)に回すことで無限遠(レンズが合わせられる一番遠いところにピントが合っている状態)にピントが合いますが、星はその手前くらいにピントの山があることが多いです。試行錯誤しながらピントを調節することになります。この段階が一番山場かもしれません。一度ピントがあってしまえばあとはフォーカスリングを触らないようにすれば再び調節する必要はありません。
3.F値はお持ちのレンズの一番低い値に設定します。
4.SS(シャッタースピード)の設定は以下を参考にしてください。
星は1時間に約15度動くと言われていて、長い間シャッターを開くことで
このように星の軌跡を写し撮る撮影方法があります。
また、シャッタースピードを調整することで星の流れだけでなく、綺麗に夜空を撮ることも、もちろんできます。自分がどちらのような写真を撮りたいのか考えた上で挑戦してみましょう!ちなみに僕は星が綺麗に点光源として映る写真が理想だと思っています。
また、星を撮る際の画角にも注意が必要です。
16mmのレンズでは30秒
28mmのレンズでは15秒
50mmのレンズでは8秒の設定で、星が流れていかないと言われています。
また、実は星が流れない速度を計算する計算式があり、
焦点距離×SS(シャッタースピード)が500以下であれば星が流れないとも言われています。
目安として、この焦点距離とシャッタースピードを参考にしてください。
以上より、焦点距離が短い(広角レンズ)ほどたくさんシャッターを開くことができることがわかると思います。
そのため焦点距離が短いレンズが星空撮影によく用いられるというわけです。
僕は、星空を撮るときにいつも星空と+αを意識します。
例えば上の写真では星空と公衆電話をどうにかして一緒に写せないかと模索したわけです。
出した答えはこうです。
黒い部分は、露光中に手でレンズを隠した部分です。
明るい被写体のある部分を隠して、無理やり露出を合わせるわけですね。
この手法は花火撮影などで用いられるのですが、星空撮影にも応用できてしまいました。
また、星空を撮るときにふつうにとってしまうと近景が全く映らずにメッセージ性の少ない写真になってしまいがちです。
そんな時は、お持ちのスマートフォンのライトを使って近景に少しだけライトを当てるのがおすすめです。
上の写真と比べると近景が浮かび上がっているのがわかります。
こんな撮り方、ふつうと違って面白くないでしょうか?
以上、ちょっとおもしろい星空の撮り方をご紹介をさせていただきました。
基礎さえ抑えれば全く難しくない星空撮影。興味があれば、ぜひとも一度挑戦してみてほしいなと思います。
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使用したカメラ
OLYMPUS PEN-F
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
Velbon EX-440N
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